VirtualBox のリモートディスプレイ機能を使ってみる
なんか最近また VirtualBox を眺めていることが多いのですが、そんななか気にはなっていたけれど使っていなかった機能
- リモートディスプレイ
なる機能を使ってみることにしました。
リモートデスクトップに似ていますが、リモートデスクトップがゲスト OS の機能であるのに対し、これは VirtualBox の機能であり、ようするに起動した VM のディスプレイ出力を全て RDP 経由で行う、みたいな感じですね。
OS の機能に依存しないので、 Linux であろうが DOS であろうが RDP クライアントさえあればそれを通してリモートで操作することができます。
設定
VM の設定項目の『ディスプレイ』→『リモートディスプレイ(R)』タブ を開き、サーバーを有効化します。このとき、サーバーのポート番号はなんでも良いのですが、ホスト OS が Windows だったりすると 3389 番はリモートデスクトップの接続ポートとかぶるので、違うポート番号 (13389など) を指定すると良いです。
認証方法は
- Null…認証なし
- 外部…ホスト OS のアカウント情報を使って認証
- ゲスト*1…ゲスト OS のアカウント情報を使って認証
接続
設定できたら接続してみます。
Linux なら rdesktop を使うとか、 Windows ならリモートデスクトップ接続を使えばいいです。
ここで間違えやすいのですが、接続先はゲストのマシーンネーム / IP アドレス ではなく、 VirtualBox を起動しているホストのマシーンネーム / IP アドレスになります。ポート番号は先程設定したやつを入れてあげます。
今回はホストの Windows から接続していますが、こんな感じ。
認証を使うに設定した場合で Windows のリモートデスクトップ接続から接続する場合、『オプション』を開き『ユーザー名』を入力し『資格情報を保存できるようにする』のチェックが入っていないとうまくいきません。
使用感
まぁ良くも悪くも RDP です。軽快に動きますが、 VM の窓から直接操作したときほどではないです…当たり前か。
でもこんな感じで Linux コンソールを RDP 経由で表示できたりするのはちょっと感動だったりします。まぁ素直に SSH クライアント使えばいいだけの話ではあるんですけどw
SSH と違い、このあと startx したりすると X も立ち上がりますけどね。
*1:ゲスト認証は私の環境では接続できませんでした。軽く調べて見る限り、こちらはまだテスト中だとの情報もありますね。