RecCliを使う

HDUSでmAgicAnimeを使いたい人にはRecCli。自分はmAgicAnimeを使わないので動作確認だけ。

  1. 視聴はおまけです。また、SegTVとHDUSTestのリモコンボタンが一部かぶるのでイマイチです。
  2. スタンバイ等のセッティングはBootTimer.exeを使うようですが、自分が使わないので不明です。:-p)


mAgicAnimeとは?


mAgicAnime.NETはアニメ専用の録画管理ソフトです。

最初に見たいアニメ番組を登録しておくだけで、録画予約から再エンコードまで勝手にやってくれます。
ついでに録画時間に合わせてPCの自動起動も行います。(BootTimerと連動)
煩雑なファイル管理も自動です。ユーザーの仕事は未読ボタンを押して視聴するだけです。

強力なオンライン番組データーベースである「しょぼいカレンダー」(http://cal.syoboi.jp/)に対応。
放送データの手動入力が不要なのはもちろん、アニメ録画の悩みどころである
野球延長による放送時間の変更にも自動対応してくれます。(※ この機能はmAgicTV5に対応) http://members2.jcom.home.ne.jp/kurusugawa/mAgicAnime/


目指すのは以下の環境です。

  • 録画
    • RecCli
      • 録画時に cap_hdus.exe を呼び出して録画する
      • mAgicAnime と連動した、完璧なアニメ録画
      • iEPGを使用した録画
  • 視聴
    • SegTV + HDUSTest
  • 番組表
    • ブラウザ経由でインターネット番組表を使う
なぜSegTV?
RecCli単体には、視聴機能がついていません。なので視聴したい場合は他のソフトと組み合わせて使用することになります。なぜこの組み合わせを紹介しているかというと、視聴中にRecCliが録画を始められるように、です。HDUSTest+BonDriver_HDUS.dll や EpgDataCap_Bon+HDUSTestの組み合わせで視聴していると、HDUSを占有してしまい、RecCli (というか SegTunerManager.exe) からHDUSを制御できないからです。SegTVはSegTunerManagerと連動しているため、cap_hdus.exeの呼び出しに干渉しないので、大丈夫です。

用意するもの

インストール

今回も「c:\Program Files\HDUS」配下にディレクトリを作って入れることにします。

c:\Program Files\HDUS\HDUSTest
                     \RecCli                <--- RecCli用ディレクトリを追加
                     \cap_hdus              <--- cap_hdus用ディレクトリを追加
                     \mAgicAnime            <--- mAgicAnimeディレクトリを追加

今回は以下のバージョンで確認しています。

アプリ バージョン アーカイブ
RecCli 0.20 RecCli_2008_0728.lzh
cap_hdus 0.09 cap_hdus009.zip
mAgicAnime 1.8.17 magicanime_1817.zip
HDUSTest 0.3.7 up0018.zip

展開したら、まずそれぞれについている Readme をよく読みましょう。てか、読め


次に、RecCli\mAgicAnimePlugin にある全てのファイルを、mAgicAnimeディレクトリにコピー。※ココ重要

c:\>cd "\Program Files\HDUS"
c:\Program Files\HDUS>copy RecCli\mAgicAnimePlugin\* mAgicAnime
RecCli\mAgicAnimePlugin\RecCliPlugIn.dll
RecCli\mAgicAnimePlugin\RecCliPortNo.txt
        2 個のファイルをコピーしました。

cap_hdus.exe の設定

RecCliを編集する前に、こっちを編集したほうが楽です。しなくてもいいです。

  • SegTV.ch の編集
    • 先日行った『HDUSTest.chと同じでいい』です。メモ帳等でコピペすればOK。
    • 詳しく知りたければ、HDUSTestの設定のチャンネル設定を参照。
  • SegTV.ini の編集
    • 視聴用のアプリのところだけ編集しておけばいいでしょう。
    • ExecPlayer=BonTest〜 になっているところの頭に「; (セミコロン)」でも入れます。「;」を入れるとコメント行になります。その後、自分が使いたいアプリ (=HDUSTest) を指定してやればOKです。RecFolderも編集してもいいですが、お好みで。(RecCli側から指定するので、あまり気にしなくてOK)

例としてはこんな感じです。視聴アプリにはHDUSTestを使用し、HDUSTestは「"C:\Program Files\HDUS\HDUSTest"」ディレクトリにあり、同じディレクトリにBonDriver_UDP.dllも置いてあります。

[Setting]
;ExecPlayer=BonTest.exe /nd
;ExecPlayer=C:\Program Files\VideoLAN\VLC\vlc.exe udp://@:1234
ExecPlayer="C:\Program Files\HDUS\HDUSTest\HDUSTest.exe" /nd /nr /d "C:\Program Files\HDUS\HDUSTest\BonDriver_UDP.dll"
Address=127.0.0.1
SendPort=1234
RecFolder=C:\

RecCli側の設定

RecCli.ini の編集

基本はRecCli.ini をエディタ (メモ帳等) で編集します。いろいろ設定しなければならないように見えますが、最低限設定しなければならないものは実は1箇所です。コレもコメントを読めば案外難しいものではありません。:-)

[10行目あたり]
recordingDir =C:\

  • c:\ を自分の録画したいディレクトリ名に変更します。RecCli起動後の「オプション」からも可能です。
    • recordingDir =d: とか*1
    • recordingDir ="d:\Recording Anime" とか


[69行目あたり] ※必須
recordingCommand_1 =cap_hdus.exe "保存先ディレクトリ名\番組名_識別ID.録画ファイル拡張子" チャンネル 録画時間

  • cap_hdus.exe にフルパスを通します。こんな感じ。

recordingCommand_1 ="c:\Program Files\HDUS\cap_hdus|cap_hdus.exe" "保存先ディレクトリ名\番組名_識別ID.録画ファイル拡張子" チャンネル 録画時間

半角スペースを含むディレクトリのときは「" (ダブルクォーテーション)」でくくったほうが無難です。

追記
デフォルトの設定だと、RecCliをインストールしてあるディレクトリの cap_hdus.exe を探しにいきます。このあたりの設定を変更するのが面倒なら、cap_hdus.exeのある全てのファイルをRecCliディレクトリにコピーしてもOKなのですが、双方に同じ名前のファイルがあったとき等に若干困ったことになるので、オススメはしません。今回のように、別のディレクトリに置いておいて、パスを指定して呼び出したほうが何かといいかと思います。
channels.txt の編集 ※必須

channels.txt をエディタ (メモ帳等) で開いて編集します。個人的にはコレが一番わかりにくいところなのですが…mAgicAnimeで使用する局名と、iEPGで使用する局名を列記する必要があるようです。あとは、自分が使用するiEPGの局名をあわせるといいでしょう。


書式自体は簡単です。@物理チャンネル番号=局名1(,@局名2,@局名3) で書きます。

例1) 東京のNHK総合を設定する
@27=NHK総合,@NHK総合
例2) 東京のTBSを設定する
@22=TBS,@TBSテレビ

デフォルトの channels.txt の下のほうにはBS用のチャンネルもありますが、HDUSのみを使用している場合は使いませんので、先頭に「#」を入れてコメントアウトしてしまえばいいと思います。
自分の場合はこんな感じにしました。

@27=NHK総合,@NHK総合
@26=NHK教育,@NHK教育
@25=日本テレビ
@24=テレビ朝日
@22=TBS,@TBSテレビ
@23=テレビ東京
@21=フジテレビ
@32=テレ玉,@テレビ埼玉
@20=TOKYO MX,@MXテレビ
@30=チバテレビ,@千葉テレビ
@28=放送大学
#@18=tvk,@TVKテレビ		受信レベル足らない

RecCli のテスト

次は順当ならmAgicAnimeの設定…なのですが、mAgicAnimeとRecCliを連携させる設定を行うには、RecCliがあらかじめ起動されている状態でmAgicAnimeを起動する必要があります。ですので、ここで先にRecCliを起動します。せっかくなので、起動したついでにRecCliをテストしておきましょう。

ためしに予約追加
  1. 1分程度録画してみましょう。『予約追加』ボタンを押します。
  2. タイトルを適当にいれます。
  3. 放送局名をプルダウンメニューで選びます。(channnels.txtで設定したやつが出てくるはずです)
  4. 開始時刻を1分後くらい・放送時間を1分くらいにしてみます。
  5. 録画開始時刻の10秒前くらいになると、SegTunerManager (cap_hdus付属) がまず起動します。
  6. 次にDOS窓でcap_hdus.exeが動き始めます。
  7. 先ほどiniファイルで設定した場所にtsファイルが記録されていればOKです。
    • もしくは、「オプション」→「保存先ディレクトリ名」で保存先を指定した場所。
メモ
うまくいってないときは、RecCliをインストールしたディレクトリにある「RecCli.log」を見てみるといいでしょう。また、『オプション』→『コマンドの実行結果をログに記録する』にチェックを入れると、エラー原因の解析に役立つと思います。
  • 良くありがちだろうと思われるのは
    1. ini で記述した cap_hdus.exe がフルパス記述されていない
    2. 「Program Files」みたいに半角スペースがあるディレクトリを通っているのに、""でくくっていない
    3. cap_hdus.exe と SegTunerManager.exe が同じディレクトリに存在していない

mAgicAnime の設定 ※必須

  1. 「RecCli を起動したまま」、mAgicAnimeを起動します。
  2. 『録画予約』タブの『録画ソフト』のところを『RecCli』にします。
  3. OKを押します。

コレだけです。:-)

メモ1
RecCliが起動していないと、録画ソフトでRecCliを選んでもエラーが返ります。
メモ2
録画ソフトのプルダウンメニューにRecCliが出てこない場合、mAgicAnime ディレクトリに mAgicTvPlugIn.dll および RecCliPortNo.txt が存在するか確認してください。mAgicAnimeディレクトリに、ちゃんと RecCli の下の mAgicAnimePlugin の全ファイルをコピーしていますか?

使ってみる

実際に使ってみます。

視聴
  1. cap_hdus ディレクトリにある、SegTV.exe を起動します。
  2. 次にリモコンのチャンネル番号を押すと、SegTunerManager が起動します。(数秒かかります)
  3. リモコンの画面表示ボタンを押すと、HDUSTestが起動します。
iEPG録画
  1. RecCliを起動します。
  2. ブラウザでインターネットTV番組表を開きます。
  3. iEPGファイル (拡張子.tvpiとか) をダウンロードして、RecCliにドラッグアンドドロップします。
    • もしくは、RecCliのオプションに「iEPGファイルをRecCliに関連付けする」ボタンがあるので、関連付けしてもOK。
mAgicAnime連動
  1. RecCliを起動します。
  2. mAgicAnimeを起動します。
  3. 録画したいアニメ番組を追加します。
    1. 番組名の話数を右クリックして追加するとRecCliに追加されていきます。
    2. そんなことをしなくても、RecCliを起動した状態でmAgicAnimeを起動すれば、直近の録画すべきものを自動で入れてくれます。

終わり

わかりにくいイメージがあるかもしれませんが、実際はすごく簡単な設定で導入可能ですね。視聴を考えなければ4箇所設定するだけかな? アニメ録画に関して言えば

  1. mAgicAnimeを起動して
  2. 番組を検索して
  3. 追加する
  4. あとは毎週勝手にやってくれる

と言う簡単さで、ちょっと感動しました。今回はやらなかったけど、TimerとmAgicAnimeさえきちんとしてれば追従も (多分) ばっちりということで、いいと思います。以外とオススメです。

*1:iniファイルのコメントに書いてありますが、最後の「\」は不要です。実行ログ上も\をつけた場合は「c:\\番組名.ts」になります。ついていても実害はないようですが。--8/20追記--

HDUSTest ver.0.3.7 リリース

HDUSTestのver.0.3.6および0.3.7がリリースされました。0.3.5からの大きな違いは、VMR9への対応 (まだ暫定) と、/nr オプションの追加かな。あと細かなバグFix。安定はしているようなので0.3.7で行こうと思います。とりあえずVMR9は使わない方向で。

これを考慮して EpgDataCap_Bon の導入 - 菖蒲のころ を修正すると、

  • HDUSTestの設定
    • HDUSTestの設定ダイアログ
      • ネットワークリモコン機能を使用するに『チェックしない』
      • その他は変更なし

これで、HDUSTest単体やネットワークリモコン非対応ソフトからの視聴時にはネットワークリモコンがOFFに、EpgDataCap_Bonから呼び出すときはネットワークリモコンをONに切り替えることが可能になる。

VMR9をONにする

VMR9を使いたい場合、readmeにも書いてありますが…

  • HDUSTest.ini に renderer=VMR9 を追加

すればOK。これで、右クリックのメニューの「コピー」が使えるようになる。スクリーンショットをとったりしたい人には便利だけど、VGAカードを選ぶ&まだまだ安定していない感じなのでオススメはしません。

HDUSTest.ini

うちはこんな感じ。ちょっとごちゃごちゃ書き加えている。

[Settings]

;一般設定
;;BonDriverのファイル名を指定
Driver=D:\HDUS\cap_hdus_gui\BonDriver_HDUS.dll
;;スクランブル解除しない。コマンドラインの /nd でも可
NoDescramble=no
;;起動時に前回終了時のチャンネルを表示する
RestoreChannel=yes
CurChannel=0
CurSpace=-1
;;VMR9を使う
;Renderer=VMR9


;色と音量設定
;ステータスバーの背景色を16進数で指定
StatusBkColor=#80C0A0
;ステータスバーの文字色を16進数で指定
StatusTextColor=#406050
;ウィンドウ位置設定
WindowLeft=1003
WindowTop=31
WindowWidth=645
WindowHeight=411
WindowMaximize=no
AlwaysOnTop=no
Volume=55
;;サイズ変更時にアスペクト比に合わせる(Shiftキーを押しながらドラッグで反転)
AdjustAspectResizing=yes


;省電力設定関連
;スクリーンセーバーを無効にする
NoScreenSaver=yes
;モニターの省電力機能を無効にする
NoMonitorLowPower=yes
;;モニターの省電力機能をアクティブ時のみ無効にする(NoMonitorLowPowerも必要)
NoMonitorLowPowerActiveOnly=no


;リモコン設定関連
;リモコンを使わない
NoRemoteController=no
;;キーボードフックをしない(アクティブな時にしかリモコンが使えなくなります)
NoKeyHook=no
;;EpgDataCap_Bonのネットワークリモコン機能を利用する
;;コマンドラインオプションの /nr を指定すれば利用可能になる
UseNetworkRemocon=no
;;ネットワークリモコンのポート番号
NetworkRemoconPort=12345
;;ネットワークリモコンのIPアドレス(デフォルトで 127.0.0.1)
NetworkRemoconAddress=127.0.0.1
;;EpgDataCapのチャンネルファイルの指定(省略時は BonDriver_HDUS(HDUS).ChSet.txt)
;;パスを省略すると My Documents\EpgTimerBon にあると仮定します
NetworkRemoconChFile=BonDriver_HDUS(HDUS).ChSet.txt


;録画関連
RecordFile=M:\Record.ts
AddRecordTime=yes
ConfirmRecChChange=yes