x264の32bit版と64bit版を試す

ちょっと気になっていたので速度を比べてみました。


素材はたまたまつくってた 720x240 24fps の24分弱のアニメ。ダウンコンバートの実験してたおまもりひまり最終回 (笑)。 OS は Windows7 64bit、CPU は i7 860 。 x264 のオプションは適当ですが、当然同じものを指定しています。

x86

あらかじめ UtVideo で圧縮した ULY0 な AVI を AVISource で読む AviSynth スクリプト を投げてみます。

> x264_x86.exe himari.avs -o himari.264

encoded 34044 frames, 41.69 fps, 669.31 kb/s

x64版

x86 版と同じ AviSynth スクリプトを投げてみます。使っている AviSynth が 32bit 版だからか、 pipebuf と avs2yuv で挟まんであげないとダメなのがちょっとめんどくさいところ。

> pipebuf.exe avs2yuv.exe himari.avs -raw - : x264_x64.exe -o himari.264 - 720x480 : 2

encoded 34044 frames, 46.64 fps, 669.31 kb/s


46.64÷41.69=1.1187... なので、 11〜12% 程速度の速度上昇です。この実験で使った素材は SD サイズなのであまり気になる速度差じゃありませんでしたが、 HD サイズでやると結構差が出てくるかな? 32bit 版で1時間かかったとして、 64bit 版なら単純計算で 6〜7分 の時間短縮が見込める感じです。

なんだかんだ言って 64bit の方が速いってことは確かなようです。直接 x264.exe に投げられないのが面倒くさいですけどね。

x264 はバージョンもビルドもいっぱいあるので、これというやつを決めてオプションを詰めていきたいな。